SRPって何をするの?
'26.08.26歯科医院で「SRP(エスアールピー)」という言葉を聞いたことはありますか?
「歯石を取る治療なのかな?」
「普通の歯石取りと何が違うの?」
「痛くないの?」
このように疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
今回は、歯周病の治療で行われるSRPについてご紹介します。
1,SRPとは?
SRPとは、
S:Scaling(スケーリング)
R:Root(ルート)
P:Planing(プレーニング)
の頭文字を取った言葉です。
簡単にいうと、歯周ポケットの中に付着した歯石や細菌のかたまり(プラーク・バイオフィルム)などを取り除き、歯の根の表面をきれいにする処置です。
歯周病が進行すると、歯ぐきと歯の間に「歯周ポケット」という深いすき間ができます。
歯周ポケットが深くなると、歯ブラシが届きにくくなり、その中に歯石や細菌が溜まりやすくなります。
そこで、専用の器具を使って歯周ポケットの中まで清掃します。
2,普通の歯石取りとは違う?
一般的な歯石取りでは、歯ぐきより上に見えている部分の歯石や汚れを中心に除去します。
一方、SRPでは歯ぐきの中に隠れている歯石や汚れを対象にすることがあります。
そのため、歯周病の状態や歯周ポケットの深さなどを確認したうえで、必要な部位に行います。
3,SRPはどんなときに必要?
すべての患者さんにSRPが必要なわけではありません。
歯周病の検査を行い、
・歯周ポケットが深くなっている
・歯ぐきに炎症がある
・歯ぐきの中に歯石が付着している
・歯周病が進行している
などの場合に、必要に応じて行います。
お口の状態によっては、SRPを行わずに通常のクリーニングやセルフケアの改善で経過を見ることもあります。
4,SRPは痛い?
歯ぐきの中を処置するため、多少の刺激や痛みを感じることがあります。
特に、歯ぐきの炎症が強い場合や、歯の根が露出している場合には、痛みを感じることがあります。
痛みが心配な場合は、無理に我慢する必要はありません。
処置中に痛みがある場合も、スタッフにお伝えください。
必要に応じて、局所麻酔を使用して処置を行うこともあります。
また、SRP後一時的に歯がしみることがあります。
これは、歯ぐきの炎症が改善したり、歯石が除去されたりすることで、これまで隠れていた歯の根の部分が露出することなどが原因です。
多くの場合は時間とともに落ち着いていきますが、気になる症状がある場合はご相談ください。
5,1回で全部できる?
お口全体に歯石が付着している場合、何回かに分けてSRPを行うことがあります。
これは、歯周ポケットの中を確認しながら、部位ごとに丁寧に処置するためです。
「何回も歯医者に行かないといけないの?」と思われるかもしれませんが、歯周病を改善していくために必要なステップです。
処置後には歯ぐきの状態を再度確認し、歯周ポケットや出血などに改善がみられているかをチェックします。
6,SRPをしたら歯周病は治る?
SRPは歯周病治療において大切な処置のひとつですが、SRPをしただけで歯周病が完全に治るわけではありません。
歯周病の改善には、歯科医院でのプロフェッショナルケア + 毎日のセルフケア
この両方が重要です。
せっかく歯周ポケットの中をきれいにしても、毎日の歯磨きでプラークが残っていると、再び炎症が起こる可能性があります。
そのため、歯ブラシだけでなく、フロスや歯間ブラシなどを使って、ご自身のお口に合ったケアを続けることが大切です。

SRPは、単に歯石を取るだけの処置ではありません。
歯周病の原因となる細菌や歯石を取り除き、歯ぐきが健康な状態を取り戻すための環境を整えることが目的です。
「歯ぐきから血が出る」
「歯周ポケットが深いと言われた」
「最近、歯ぐきが下がってきた気がする」
このような症状がある方は、一度歯周病の検査を受けてみることをおすすめします。
当院にて、お口の状態を確認したうえで、必要な治療やセルフケアについてご説明させていただきます。