こんにちは。歯科医師の福栄です。
世間を色々とにぎわせている問題もありますが、気温が温かくなってきて季節の移ろいを感じる今日この頃ですね。
さて話は変わりますが当院では月一で知識、技術の確認と向上を目的として院内勉強会を開催していますので、そのご報告をさせていただきます。
様々な職種や経験年数の人で、チームとして地域医療に貢献させていただいているので、医療の質を底上げし高めていくためには日々の勉強は欠かせません。そこで当院では勉強会を開催し質の向上に取り組んでいます。
先日の3/11に歯周病をテーマとして全員の知識の向上、共有を図りました。
今後もより良い医療を提供すべく継続して実施していく予定です。
今後とも大岡歯科医院をよろしくお願い申し上げます。
歯の溝が黒く見えます、虫歯の怖さは硬いエナメル質の中で大きく進行してしまうことにあります。
レントゲン写真です
実際に削り、虫歯の染出し液でチェックしてゆきます。
あまりの深さにピンスポットで神経が露出してしまいました。
残念ながらこの場合そのまま虫歯の後を詰めると痛みが出ますので、標準治療としては神経を取る治療となります。
しかしながら当院では患者さまの了解を得て、MTA セメントという材料を使用してその部分を保護することがあります。
MTA セメントは神経との相性が良いです。
MTA セメントで保護した上から、硬いグラスアイオノマーセメントという薬剤で蓋をして
半年~1年程様子を見ます。
当院での成功率は96%です。
こちらは虫歯の症状のない(痛みがない・しみていない)状態でのみ可能で、
当院にメンテナンスを受けられている患者様にのみ施術させていただいております。
こんにちは、歯科医師の福栄です。
今回は知覚過敏の治療法について説明します。治療としては①原因療法②対症療法を行う必要があります。原因と原因療法については前回のブログに書いてますのでご参照頂ければと思います。
対症療法についてですが文字通り症状に対しての治療になりますのでこれだけ行って原因除去をしないと再発や他の部位まで新たに症状を呈するといった様々な問題が起こりうるので前提として原因療法が行われた後に行うのが望ましいです。
歯の弱いところが出てきてしまうと歯の表面と内部の神経をつなぐ管状の部分が露出してしまいそこから神経に刺激が加わることで染みたりなど不快症状を発します。対症療法はこの部分に働きかけることで不快症状を抑えるというものです。
対症療法は大きく分けると①刺激を感じてしまう神経を鈍らせる②刺激の経路の管の内部はタンパク質が主成分の水分で満たされたいるのでそのタンパク質を凝固させ刺激を遮断する③管の入り口自体を封鎖する という三つに分けられます。
対症療法は行う順番も重要で間違えると治療効果が少ないまたは出ない場合があります。
知覚過敏でお悩みの方は一人一人に合った原因療法、対症療法に関してより詳しくお話しさせていただきますので、是非ご相談ください!
こんにちは。歯科医師の福栄です。
知覚過敏症をご存じでしょうか?歯のメンテナンスや使い方、つまり生活習慣によって生じる歯のダメージ(歯が損耗することでいわゆる欠けたり、溶けたり、削れたりのこと=Tooth Wear)が原因でそこに冷たいもの、温かいもの、甘いもの、あるいは接触などの刺激が加わることで歯が染みるような症状を呈することを一般的に知覚過敏症といいます。
超高齢社会といわれ久しいですが医療の進歩に伴い人の寿命が延び、同時に歯が使われる期間が昔より長くなったことによりダメージの蓄積が起こってしまいこのような問題を引き起こしてきていると思われます。
知覚過敏症では歯が染みて痛いため、痛みを抑えるために治療をしたり、歯磨き粉を変えたりなど様々なことを行いますがこれはいわゆる症状を緩和させるための対症療法に過ぎず、それと同等に原因に対する治療を行い原因除去を行うことも重要です。
知覚過敏症の原因は多く存在し、その多くは生活習慣からくるものです。年齢とともに歯茎は下がってしまいますがさらに歯周病などがあるとより下がっていきます。歯茎が下がることで歯の頸の部分が露出しここがダメージを受けると知覚過敏になりやすいのです。
代表的な原因は①汚れの除去が不十分②酸性食品の過剰摂取や頻繁な嘔吐③歯の頸の部分の歯質が壊れること④歯ブラシによる摩耗⑤歯石付着抑制剤の使用(歯磨き粉に含まれる場合が多い)⑥その他
原因がなくならなければ知覚過敏症の発症や再発の可能性を高めるため、心当たりのある方は生活習慣に気を付けてみて下さい。何かあれば是非ご相談ください。来院お待ちしております。
虫歯が歯の神経まで進行して神経を抜く治療の流れ(NICOより)
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STEP2では神経をかき出した菅のなかを十分に殺菌することの大切さが書かれています。
しかしながらこのような虫歯の場合はどうでしょうか?
このままですとお口の中の細菌が唾液を介して侵入してきます。
また消毒の薬も外に漏れてしまいきちんと殺菌できません。
きちんと殺菌するには、
①虫歯をとること ②内部を安全に消毒できるようにすること
③消毒した後、薬剤がきちんと仮封できること
そのためには 隔壁で歯の形をつくり、治療中はラバーダムをすることが必須です
神経のあとはマイクロスコープで拡大確認しながら掃除します
詳しくはこちら、
なぜ科学歯「なんちゃって療法」なぜ
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6315293